“あせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鴉声50.0%
阿甥16.7%
井蛙16.7%
蛙声16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家内にせんには、ちと、ま心たらわず、愛人とせんには縹緻きりょうわるく、妻妾さいしょうとなさんとすれば、もの腰粗雑にして鴉声あせいなり。ああ、不足なり。不足なり。月よ。汝、天地の美人よ。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
けいそう阿甥あせい阿姪あてつ、書生など三階総出の舞台の中央にすつくと突立つゝたつ木強漢(むくつけをとこ)。其れ韈(くつした)をお穿きなさい。韈は穿きぬ。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
阿姪あてつ阿甥あせい書生とうの眼を避けて、鏡にそむいてすまし居たり。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
ただ井蛙あせいの徒にはあくまで反対する
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
さわがしく蛙声あせいがわいた。神父はドイツの人だつた。黒い法衣と、髭のあるその顔を、私は覚えてゐた。そのために、羅馬ローマ風十字架の姿を映す寂びれた池を、町の人々は異人池と呼んだ。