“あくへい”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪弊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敦賀で悚毛おぞけの立つほどわずらわしいのは宿引やどひき悪弊あくへいで、その日も期したるごとく、汽車をおりると停車場ステイションの出口から町端まちはなへかけて招きの提灯ちょうちん印傘しるしがさつつみを築き、潜抜くぐりぬけるすきもあらなく旅人を取囲んで
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
がんとして、摂津以西の海陸をようしているあいだは、たとえ信長卿が中原ちゅうげん、京都に旗幟きしを立てて、足利公方あしかがくぼう以下、旧幕府の人間と悪弊あくへいとを地からくように追払っても
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)