“あがりくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上口88.9%
昇口11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お光、お銚子ちょうしが出来たよ」と二階の上口あがりくちを向いて呼んだ。「ハイ」とお光はおりて来て自分を見て
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
壇の上口あがりくち気勢けはいがすると、つぶしの島田が糶上せりあがったように、欄干てすり隠れに、わかいのがそっ覗込のぞきこんで
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは窓の戸を啓ける音であった。同時に二階の昇口あがりくちが明るくなった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
平吉は昇口あがりくちの方を背にして立ちながら何か嗅ぐようにしていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)