“わがはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吾輩54.2%
我輩45.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こけ猿よ、とうとう吾輩わがはいの手に来たナ。お前は知らずに、世にあらゆる災厄を流しておる。サ、もうどこへもやらんぞ、アハハハハハ」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ただに流行なるが故にこの勢に乗ずべしとは吾輩わがはいの主張するところでない。吾輩の主張は今回に始った事でなく二十年已来の所信であった。
平民道 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
空嘯そらうそぶける侯爵「金儲かねまうけのことなら、我輩わがはいの所では、山木、チト方角が違ふ様ぢヤ——新年早々から齷齪あくせくとして、金儲かねまうけも骨の折れたものぢやの」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
我輩わがはいなぞは天下国家をどうするとかこうするとか、無闇むやみに粗大な迂闊うかつな問題にばかり空騒からさわぎをして自分の腹の中を治める事が出来なかったのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)