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『お母さんの思ひ出』
ふりがな文庫
『
お母さんの思ひ出
(
おかあさんのおもいで
)
』
私が十一か二の年の冬の夜だつたと覚えてゐる。お父さんは役所の宿直番で、私はお母さんと二人炬燵にさしむかひにあたつてゐた。背戸の丸木川の水も、氷りつめて、しん/\と寒さが身にしみるやうだ。お母さんは縫物をしてゐる。私は太閤記かなんぞ読みふけつ …
著者
土田耕平
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
頬
(
ほほ
)
爺
(
ぢい
)
偽
(
うそ
)
孝
(
かう
)
庖丁
(
はうちやう
)
熟柿
(
じゆくし
)
銭
(
あし
)
駈
(
か
)
云
(
い
)
頃
(
ころ
)
隅
(
すみ
)
釣
(
つ
)
親戚
(
しんせき
)
蜜柑
(
みかん
)
箪笥
(
たんす
)
筈
(
はず
)
私
(
わたし
)
炬燵
(
こたつ
)
柿
(
かき
)
抽斗
(
ひきだし
)