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玉
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ぎよく
ふりがな文庫
“
玉
(
ぎよく
)” の例文
蓮見は知らんふりして火鉢のうへで大衆雑誌を拡げて読んでゐたが、咲子は熱心に芸者の
玉
(
ぎよく
)
のことなぞ圭子に聞くのだつた。
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ある
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
からは、
木棺内
(
もくかんない
)
の
死體
(
したい
)
の
胸
(
むね
)
のあたりに、
圓
(
まる
)
い
玉
(
ぎよく
)
で
作
(
つく
)
つた
璧
(
へき
)
といふものや、
口
(
くち
)
の
邊
(
へん
)
からは
蝉
(
せみ
)
の
形
(
かたち
)
をした
玉
(
ぎよく
)
の
飾
(
かざ
)
りなどが
出
(
で
)
て
來
(
き
)
ました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
柄
(
にぎり
)
には緑色の
玉
(
ぎよく
)
を
獅子頭
(
ししがしら
)
に
彫
(
きざ
)
みて、
象牙
(
ぞうげ
)
の如く
瑩潤
(
つややか
)
に白き
杖
(
つゑ
)
を携へたるが、その
尾
(
さき
)
をもて低き梢の花を打落し打落し
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
詩人
(
しじん
)
も
此
(
これ
)
では、
鍛冶屋
(
かじや
)
の
職人
(
しよくにん
)
に
宛如
(
さながら
)
だ。が、
其
(
そに
)
の
煮
(
に
)
る、
鋳
(
い
)
る、
錬
(
ね
)
りつゝあるは
何
(
なん
)
であらう。
没薬
(
もつやく
)
、
丹
(
たん
)
、
朱
(
しゆ
)
、
香
(
かう
)
、
玉
(
ぎよく
)
、
砂金
(
さきん
)
の
類
(
るゐ
)
ではない。
蝦蟇
(
がま
)
の
膏
(
あぶら
)
でもない。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そんな
氣障
(
きざ
)
なものには附き合ひませんよ。
玉
(
ぎよく
)
も揚代も無しの、眉を落した華魁の顏を、マジマジ見るケエなんか、憚り乍らこちとらの好みには合ひやしません」
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
それで
又
(
また
)
珍
(
めづ
)
らしくなつて、
一旦
(
いつたん
)
伏
(
ふ
)
せたのを
又
(
また
)
開
(
あ
)
けて
見
(
み
)
ると、
不圖
(
ふと
)
假名
(
かな
)
の
交
(
まじ
)
らない
四角
(
しかく
)
な
字
(
じ
)
が二
行
(
ぎやう
)
程
(
ほど
)
並
(
なら
)
んでゐた。
夫
(
それ
)
には
風
(
かぜ
)
碧落
(
へきらく
)
を
吹
(
ふ
)
いて
浮雲
(
ふうん
)
盡
(
つ
)
き、
月
(
つき
)
東山
(
とうざん
)
に
上
(
のぼ
)
つて
玉
(
ぎよく
)
一團
(
いちだん
)
とあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
銅印
(
どういん
)
が一つ、
石印
(
せきいん
)
が
二
(
ふた
)
つ
三
(
み
)
つ、ペン皿に代へた竹の
茶箕
(
ちやき
)
、その中の万年筆、それから
玉
(
ぎよく
)
の
文鎮
(
ぶんちん
)
を置いた一綴りの原稿用紙——机の上にはこの
外
(
ほか
)
に
老眼鏡
(
ろうがんきやう
)
が載せてある事も珍しくない。
漱石山房の秋
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
帝王のただに
践
(
ふ
)
ましし
玉
(
ぎよく
)
の
階
(
きだ
)
我ぞ踏みのぼる松風をあはれ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
をみなの中の
玉
(
ぎよく
)
ならめ。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
玉
(
ぎよく
)
よりも輝く
眞
(
まこと
)
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
形は
一握
(
いちあく
)
の中に隠るるばかりなれど、
能
(
よ
)
く遠くを望み得る力はほとほと神助と疑ふべく、筒は乳白色の
玉
(
ぎよく
)
もて造られ、
僅
(
わづか
)
に
黄金
(
きん
)
細工の金具を施したるのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
また
玉
(
ぎよく
)
の
飾
(
かざ
)
りをした
劍
(
つるぎ
)
や
鏡
(
かゞみ
)
、それから
銅
(
どう
)
の
壺
(
つぼ
)
なども
出
(
で
)
ましたが、なかにも
立派
(
りつぱ
)
なのは
金
(
きん
)
の
帶止
(
おびど
)
めです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
銅印
(
どういん
)
が一つ、
石印
(
せきいん
)
が
二
(
ふた
)
つ
三
(
み
)
つ、ペン皿に代へた竹の
茶箕
(
ちやき
)
、その中の万年筆、それから
玉
(
ぎよく
)
の
文鎮
(
ぶんちん
)
を置いた
一綴
(
ひとつづ
)
りの原稿用紙——机の上にはこの
外
(
ほか
)
に
老眼鏡
(
らうがんきやう
)
が載せてある事も珍しくない。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
玉
(
ぎよく
)
をちりばむる金の冠
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
玉
(
ぎよく
)
よりも輝く
真
(
まこと
)
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
もっとじみな
銅
(
どう
)
や
玉
(
ぎよく
)
でつくつた
品物
(
しなもの
)
で、かへって
美術的
(
びじゆつてき
)
にはなか/\
優
(
すぐ
)
れたものが
大
(
たい
)
そう
多
(
おほ
)
いのです。
新羅
(
しらぎ
)
の
人
(
ひと
)
とこゝにゐた
漢
(
かん
)
の
人
(
ひと
)
との、
趣味
(
しゆみ
)
の
相違
(
そうい
)
がよくわかつて
面白
(
おもしろ
)
いと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“玉”を含む語句
紅玉
玉蜀黍
碧玉
青玉
黄玉
緑玉
玉菜
玉簾
白玉
玉章
烏羽玉
硝子玉
金玉
玉兎
半玉
鉄砲玉
玉手
珠玉
薬玉
南京玉
...