“夏痩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なつやせ50.0%
なつや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏痩なつやせ』といふ作が既にさうだ。作者は普通の習俗と妥協して、善を善とし、悪を悪とする平凡な道徳の境に留つてゐた。
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
またはこの食物をもらって食べておくと夏痩なつやせせぬまじないなどといっていたのも、すべて皆いつからともない仕来しきたりだからで、たとい小さな女の子のすることでも公務であり
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ことに暑い時分の病気は大概胃腸病に原因しないものはありません。第一番に来るのが夏痩なつやせという一種の営養不足です。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
毎年の例として、彼女達は土用になると食慾が減退して「B足らん」になり、夏痩なつやせをするのであるが、分けても平素から痩せている雪子の細り方は著しかった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)