“赤痢”の読み方と例文
読み方割合
せきり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちは子供のときから何十たびか夜店の西瓜を買って食ったが、幸いに赤痢せきりにもチブスにもならないで、この年まで生きて来た。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あきぼんには赤痢せきりさわぎもしづんであたらしいほとけかずえてた。墓地ぼちにはげたあかつちちひさなつかいくつも疎末そまつ棺臺くわんだいせてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何せこの犬ばかりは小十郎が四十の夏うち中みんな赤痢せきりにかかってとうとう小十郎の息子とその妻も死んだ中にぴんぴんして生きていたのだ。
なめとこ山の熊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)