齒朶しだ)” の例文
新字:歯朶
森の深い所ならば虎杖いたどり齒朶しだ、少し木の薄い所には茅や芒である。それからこれはわたしは名を知らぬが面白い木がある。
庭さきの森の春 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
そして此等の蚊は齒朶しだの間から出て來るとのことであつた。部屋の前面にある崖には其齒朶が澤山生えてゐた。
横山 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
齒朶しだの籠には何れる
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
虎耳草ゆきのした秋海棠しうかいだう齒朶しだなど
樹木とその葉:11 夏の寂寥 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)