“鰹節屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつおぶしや50.0%
かつぶしや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アパートの一階の、表通りに面したところは、建具屋、鰹節屋かつおぶしやといった、いずれも店で、二階三階がアパートになっていて、アパートの玄関は、裏の路地にあった。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
次は鰹節屋かつおぶしや、小間物屋、箪笥屋たんすや、諸道具屋、肴屋さかなや、酒屋、いやしくも嫁入りの御用を勤めそうな店は、自分か子分か一と通り廻ってみましたが、どこにも怪しい節などはなく
産れは八王子のずっと手前の、ある小さい町で、叔父おじ伝通院でんずういん前にかなりな鰹節屋かつぶしやを出していた。新吉は、ある日わざわざ汽車で乗り出して女のうま在所ざいしょへ身元調べに行った。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
塩物屋しおものやさけの切身が、びた赤い色を見せて、並んでいる。隣りに、しらす干がかたまって白くり返る。鰹節屋かつぶしやの小僧が一生懸命に土佐節とさぶしをささらでみがいている。ぴかりぴかりと光る。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)