“かつぶしや”の漢字の書き方と例文
語句割合
鰹節屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
産れは八王子のずっと手前の、ある小さい町で、叔父おじ伝通院でんずういん前にかなりな鰹節屋かつぶしやを出していた。新吉は、ある日わざわざ汽車で乗り出して女のうま在所ざいしょへ身元調べに行った。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
塩物屋しおものやさけの切身が、びた赤い色を見せて、並んでいる。隣りに、しらす干がかたまって白くり返る。鰹節屋かつぶしやの小僧が一生懸命に土佐節とさぶしをささらでみがいている。ぴかりぴかりと光る。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また「鰹節屋かつぶしやのおかみさん」というのも、下町式のタイプだったそうである。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)