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魚油
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ぎょゆ
ふりがな文庫
“
魚油
(
ぎょゆ
)” の例文
その霧のなかに、ブランブランと、
人魂
(
ひとだま
)
のようにゆれている
魚油
(
ぎょゆ
)
のあかり。ギリギリ、ギリギリと
帆綱
(
ほづな
)
のきしむ気味の悪さ……
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
職人
(
しょくにん
)
たちは、みんなおもてで仕事をしていました。あるところでは、
魚油
(
ぎょゆ
)
をにたてていましたし、またあるところでは、皮をなめしていました。またべつのところでは、なわをなっていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
おばあさんは、
魚油
(
ぎょゆ
)
ランプのそばに立って、さかなを焼いていました。トナカイは、おばあさんに、ゲルダのことをすっかり話しました。もっとも、それよりもさきに、自分のことを話しました。
雪の女王:――七つのお話からできている物語――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
五
分
(
ぶ
)
さかやきの浪人であります。年二十七、八、肩幅のわりに
痩身
(
そうしん
)
ではあるが、浅黒い皮膚には
精悍
(
せいかん
)
な健康が
魚油
(
ぎょゆ
)
を塗ったようにみなぎっている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
は、その時のっそり突っ立って、
魚油
(
ぎょゆ
)
のあかりに照らしだされている二十四、五人の荒くれ男を
睨
(
ね
)
めまわした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
老婆
(
としより
)
の声が聞え、彼女は、あわてて中へかくれた。
穢
(
むさ
)
い漁師小屋だった。
魚油
(
ぎょゆ
)
を
燈
(
とも
)
すとみえ、臭い
灯
(
ひ
)
のにおいがして、家の中に、黄色い明りがついた。
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“魚油”の解説
魚油(ぎょゆ、fish oil)とは、魚から採取される脂肪油で、しばしば海産動物油と同義語を意味する。通常はイワシ、サンマなど大量に捕獲される魚類を原料とする。
(出典:Wikipedia)
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“魚油”で始まる語句
魚油灯