“魔像”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まざう50.0%
まぞう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初平次の眼に入つた光景は、廣間の中央にまつられた、何とも形容のしやうのない醜惡怪奇を極めた魔像まざうで、その前と兩側には、眞つ黒な蝋燭らふそくが十三本、赤い焔をあげてメラメラと燃えて居ります。
荒田老は、平木中佐の所論の絶対の肯定者こうていしゃとして、怪奇かいき魔像まぞうのように動かなかったし、大河無門は、その絶対の否定者として、清澄せいちょう菩薩像ぼさつぞうのように動かなかったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)