“鬼魂”の読み方と例文
読み方割合
きこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここでは必然に、後鳥羽の鬼魂きこんともいえる啾々しゅうしゅうの松かぜに明け暮れのお誓いを吹きがれずにはいられなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、おそる畏る封を除くと、紙質のちがった、べつの一書があらわれた。……と、故人の鬼魂きこんがそこらをめぐッて啾々しゅうしゅうと生き身に何かを訴えるようだった。——高氏は、指のふるえを禁じえない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしが鬼魂きこんしずめて、供養してあげる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)