鬱抑うつよく)” の例文
彼はくちびるの寒かるべきを思ひて、むなし鬱抑うつよくして帰り去れり。その言はざりしことばただちに貫一が胸に響きて、彼は人のにけるあとも、なほ聴くにくるしおもて得挙えあげざりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)