駄句だく)” の例文
はなはだ拙劣でしかも連句の格式を全然無視したものではあるがただエキスペリメントの一つとして試みにここに若干の駄句だくを連ねてみる。
映画雑感(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
辭令に巧みな壯語男爵後藤遞相を送り、駄句だく子爵岡部法相を送つた北海道は、今また伊藤公爵と韓太子とを迎へた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
常ならば東海道の五十三つき詩にもなるべき景色ならんに、柿色の筒袖つつそでに腰縄さえ付きて、巡査に護送せらるる身は、われながら興さめて、駄句だくだにでず
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
戦争中、昔を思い出して駄句だくったぼくの川柳である。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
駄句だくれば
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)