馬込まごめ)” の例文
文中にもある馬込まごめ氏は、江戸宿の里長馬込勘解由かげゆの家柄で、徳川氏が江戸に来たとき、駄馬人夫を率いて迎えた名望家で
ちょうど曳馬畷ひくまなわてから馬込まごめ渡舟わたしへ出るあいだの街道だった。並木の松や雑木のほかは、見通しのよい畑や田だった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門内に渡り廊下の長い橋のある馬込まごめさんという家があったが、そこの女中がお竹大日如来だったのだといって、大伝馬町の神輿おみこし祭礼おまつりの時、この井戸がよく飾りものに用いられたが
馬込まごめは谷おほき里、とりよろふ丘の岬々さきざき、朝に夜に狹霧立ち立つ。高窻や東に開き、西をあけ、南もあけて、うち透かす賑ふあかり山中やまなかのみ湯のさまかも、月さへも紫明る。霧はおもしろ。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
大森馬込まごめ町にて 著者
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
馬込まごめは谷おほき里、とりよろふ丘の岬々さきざき、朝に夜に狭霧立ち立つ。高窻や東に開き、西をあけ、南もあけて、うち透かす賑ふあかり山中やまなかのみ湯のさまかも、月さへも紫明る。霧はおもしろ。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
馬込まごめ盆地の暑き小峽をかひにうちひびきかはづは啼けり草いきれ立ち
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
馬込まごめ盆地の暑き小峡をかひにうちひびきかはづは啼けり草いきれ立ち
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)