香具師こうぐし)” の例文
どんなにわたくしが説きましても、皆様方にはわかりますまい。解っているのは日本で数人、信長公にこの妾に、香具師こうぐしの頭に弁才坊、そんなものでございましょう。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝夕あけくれ黄金丸が傍にかしずきて、何くれとなく忠実まめやかに働くにぞ、黄金丸もその厚意こころよみし、なさけかけて使ひけるが、もとこの阿駒といふ鼠は、去る香具師こうぐしに飼はれて、種々さまざまの芸を仕込まれ
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
町の外れにコンモリと茂った杉の林が立っていたが香具師こうぐしの一隊はそこを目掛けて悠々行列を練って行く。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
香具師こうぐし姿の男女である。一人はその名を梶右衛門と云って、六十を過ごした老人であり、一人はその名を梶太郎と云って、その老人の子であった。二十三歳の若者である。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何、香具師こうぐしとな? ハテ香具師とは?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
香具師こうぐしでござんす
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)