首飾くびかざり)” の例文
この国は狼の害甚だ多く、小児の食われる実例が毎年なかなかの数に達し、狼に食われた子供の首飾くびかざり・腕飾の落ちたのを、山をあるいては拾い集める職業さえある。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
被害者はこの店の貴金属部のレジスター係で野口達市のぐちたついちと言う二十八歳の独身店員である事、死体の落下点付近に幾つかのダイヤの混じった高価な真珠の首飾くびかざりが落ちていた事、そしてその首飾は
デパートの絞刑吏 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
金銀の飾物かざりものを作る店で、店さきに一つの燈火ともしびを置き、そのの下で店の人が首飾くびかざりの銀細工をしてゐると、やがてそこへ一人の男がひどく弱つたやうな風をして近寄つて来て、哀しさうな声でつた。
赤膏薬 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)