餡掛あんかけ)” の例文
... お汁物と煮物の仲間あいだのようなもので美味しゅうございますよ」妻君「これからは鯖が沢山出ますから宅でも拵えてみましょう、イナダの餡掛あんかけとおっしゃるのは」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
茶めし餡掛あんかけ、一品料理、一番高い中空の赤行燈あかあんどうは、牛鍋の看板で、一山三銭二銭にひさぐ。蜜柑みかん林檎りんごの水菓子屋が負けじと立てた高張たかはりも、人の目に着く手術てだてであろう。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女「左様そうでがんす、何もえでがんすけれども、玉子焼に鰌汁どじょうじるに、それに蒸松魚なまり餡掛あんかけが出来やす」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
○南京豆の豆腐は摺った南京豆一杯と上等葛一杯と水五、六杯の割にてよく交ぜ合せて鍋に入れ、火にかけて充分にり、四角な器に入れ冷し、これを葛の餡掛あんかけにしてもよし、酢味噌にしてもよし。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
イナダの餡掛あんかけ 冬 第二百八十六 さば船場煮せんばに
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
牛肉ぎゅうにく餡掛あんかけ 夏 第百四十一 肉料理
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)