飾職かざりしょく)” の例文
コロップを衣嚢かくしに入れて再び二十三番館に帰り、今度は案内を請わずして四階の上に飛上る、成るほど生田の室は「飾職かざりしょく生田」としるしたる表札にて明かなれば
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ここはかれについて言うべき機会らしい。小山夏吉は工人にして、飾職かざりしょくの上手である。金属の彫工、細工人。このわざは、絵画、彫刻のごとく、はしけやけき芸術ほど人に知られない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)