“かざりしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
錺職71.4%
飾職28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓ガラスが破れ、黄ばんだ半地下室に、靴直し、古着買、いかものの錺職かざりしょくが、鼠の巣のような店を張っていた。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その竪川河岸にはあの婆さんが若いとき一時一緒になって喧嘩してわかれた男が今は錺職かざりしょくの老人になって住んでるそうです、あんたのお母さんの談によりますとね。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
コロップを衣嚢かくしに入れて再び二十三番館に帰り、今度は案内を請わずして四階の上に飛上る、成るほど生田の室は「飾職かざりしょく生田」としるしたる表札にて明かなれば
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ここはかれについて言うべき機会らしい。小山夏吉は工人にして、飾職かざりしょくの上手である。金属の彫工、細工人。このわざは、絵画、彫刻のごとく、はしけやけき芸術ほど人に知られない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)