飯岡いいおか)” の例文
半次郎 俺には文句が読めねえが当推量あてずいりょうで判っている。下総飯岡いいおかの身内の者で、俺の首をあげに来た奴等が寄こした、呼び出し状だ。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
お鉄の亭主の火渡ひわた甚右衛門じんえもんというのが、お上から朱房の十手に捕縄を預った御用聞きで、是れが二足の草鞋わらじを穿いていた。飯岡いいおか助五郎すけごろうとは兄弟分で有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
しかし、この九十九里が飯岡いいおかの崎で尽きて、銚子の岬に至ると、また奇巌怪石の凡ならざるものがあります。それから先に、風濤ふうとうの険悪を以て聞えたる鹿島灘かしまなだがあります。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)