トップ
>
顱頂部
>
ろちょうぶ
ふりがな文庫
“
顱頂部
(
ろちょうぶ
)” の例文
あごひげと眉とが純白で、耳から耳まで白髪が輪取り、
顱頂部
(
ろちょうぶ
)
が美しくはげている。身にまとったはゆるやかな道服、形はまさしく唐風である。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そして残りの毛髪を一つに纏めて、円く、平に、
顱頂部
(
ろちょうぶ
)
から
耳朶
(
じだ
)
の上へ被らせているのが、大黒様の帽子のようです。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
木曾の道中は、
御岳
(
おんたけ
)
おろしが、いかにこの剃下げの
顱頂部
(
ろちょうぶ
)
にしみ込んで、幾夜、宵寝の夢を寒からしめたことか。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その皮膚の色は銅色を
呈
(
てい
)
し、あちこちから
膿
(
うみ
)
が流れていた。
顱頂部
(
ろちょうぶ
)
にある一掴みの髪が、紙のように白く変色しているのも、悪病のさせた業であろう。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
殆
(
ほとん
)
ど平土間の三分の二まではガラ
空
(
あ
)
きになっていてほんの舞台に近い方に人がかたまっている中に、
顱頂部
(
ろちょうぶ
)
の
禿
(
は
)
げた老人の頭とつやつやしいお久の
円髷
(
まるまげ
)
とが遠くの方から眼についていたが
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
一つは
顱頂部
(
ろちょうぶ
)
から
頤
(
あご
)
へかけて、一つは額から後頭部へかけて巻いてあった。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
顱
漢検1級
部首:⾴
25画
頂
常用漢字
小6
部首:⾴
11画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“顱頂”で始まる語句
顱頂
顱頂骨
顱頂孔