“ろちょうぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
顱頂部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その皮膚の色は銅色をていし、あちこちからうみが流れていた。顱頂部ろちょうぶにある一掴みの髪が、紙のように白く変色しているのも、悪病のさせた業であろう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほとんど平土間の三分の二まではガラきになっていてほんの舞台に近い方に人がかたまっている中に、顱頂部ろちょうぶ禿げた老人の頭とつやつやしいお久の円髷まるまげとが遠くの方から眼についていたが
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
一つは顱頂部ろちょうぶからあごへかけて、一つは額から後頭部へかけて巻いてあった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)