“顱頂部”の読み方と例文
読み方割合
ろちょうぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あごひげと眉とが純白で、耳から耳まで白髪が輪取り、顱頂部ろちょうぶが美しくはげている。身にまとったはゆるやかな道服、形はまさしく唐風である。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして残りの毛髪を一つに纏めて、円く、平に、顱頂部ろちょうぶから耳朶じだの上へ被らせているのが、大黒様の帽子のようです。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
木曾の道中は、御岳おんたけおろしが、いかにこの剃下げの顱頂部ろちょうぶにしみ込んで、幾夜、宵寝の夢を寒からしめたことか。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)