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響灘
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ひびきなだ
ふりがな文庫
“
響灘
(
ひびきなだ
)” の例文
温泉宿も一軒きり、古ぼけた二階家を青ペンキで塗ってある。
強
(
し
)
いて取り柄をいえば、
縹渺
(
ひょうびょう
)
たる
響灘
(
ひびきなだ
)
を望む景色のよさと、魚の新しさくらいのものであろう。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
必ずしも清水とか岩とかいう小さな地物には限らず、時としてはかなり広々とした延長をもっていることもあるが、その境界の不定であることは、
玄海
(
げんかい
)
とか
響灘
(
ひびきなだ
)
とかいう海上の地名と同じい。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
芦をわたる暗い風には、
響灘
(
ひびきなだ
)
のとどろきがある。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぐんぐんと、沖合を目ざし、島を遠ざかって行くと、
響灘
(
ひびきなだ
)
の水平線のうえに、ぎらぎらと照りかえす純白の入道雲が、
絢爛
(
けんらん
)
たる行列をつくって、雲部隊の進軍のようである。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
丘を登り、丘を降る合間に、林の間から、ちらちらと、真青な
響灘
(
ひびきなだ
)
が散見した。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
響灘
(
ひびきなだ
)
は玄海灘とつづいているが、
白島
(
しらしま
)
付近は魚と貝類の宝庫だ。そこへ二、三年前、一月の寒い風に吹かれながら、ソコブク釣りに出かけた。河豚のおいしいのは十二月から一月までである。
ゲテ魚好き
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
“響灘”の解説
響灘 (ひびきなだ)は、関門海峡の北西に広がる海域であり、北東側は日本海に続き、西側には玄界灘が隣接する。
(出典:Wikipedia)
響
常用漢字
中学
部首:⾳
20画
灘
漢検準1級
部首:⽔
22画
“響”で始まる語句
響
響動
響尾蛇
響渡
響板
響音
響々
響出
響原
響尾