“ひびきなだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
響灘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐんぐんと、沖合を目ざし、島を遠ざかって行くと、響灘ひびきなだの水平線のうえに、ぎらぎらと照りかえす純白の入道雲が、絢爛けんらんたる行列をつくって、雲部隊の進軍のようである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
丘を登り、丘を降る合間に、林の間から、ちらちらと、真青な響灘ひびきなだが散見した。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
響灘ひびきなだは玄海灘とつづいているが、白島しらしま付近は魚と貝類の宝庫だ。そこへ二、三年前、一月の寒い風に吹かれながら、ソコブク釣りに出かけた。河豚のおいしいのは十二月から一月までである。
ゲテ魚好き (新字新仮名) / 火野葦平(著)