鞭撻むちう)” の例文
人間の苦痛くるしみですら知られずに済む世の中に、誰が畜生の苦痛を思いやろう。生活いきて、労苦はたらいて、鞭撻むちうたれる——それが畜生の運なんです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
自分の心を鞭撻むちうったが、一向効果がないらしかった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あゝ、生きて、働いて、たふれるまで鞭撻むちうたれるのは、馬車馬の末路だ——丁度我輩は其馬車馬さ。はゝゝゝゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)