“鞍下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんか75.0%
くらさ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鞍上あんじょうひとなく、鞍下あんかに馬なく、青葉ゆらぐ台町馬場の芝草燃ゆる大馬場を、投げ出された黒白取り取りのまりのように駈け出しました。
ベートーヴェンやショパンを感ずる前に、ピアニストの指を感じさせる場合の方が多いのに、バックハウスに至っては、鞍上あんじょう人なく鞍下あんか馬無しだ。
すると、ふいに村越三十郎の馬が竿立さおだちになった。とたんに三十郎の抜いた白刃が鞍下くらさがりに左の脇を払っていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)