“面疔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めんちょう80.0%
めんちやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面疔めんちょうは一刻を争うと申しますからね。愚図々々していて東京の病院で手後ておくれになる間に此方へ駆けつけることですよ。彼処あすこの敷居を
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
同便どうびんで来た手紙はがきの中に、思いがけない報知が一つあった。二十二日にとめやのきぬやが面疔めんちょうで死んだ、と云うしらせである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
本間さんと申す漢方医、——兄は始終藪医者などと莫迦ばかにした人でございますが、その医者も母を見た時には、当惑さうに、腕組みをしました。聞けば母の腫物は面疔めんちやうだと申すのでございますから。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)