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面帕
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ヴエール
ふりがな文庫
“
面帕
(
ヴエール
)” の例文
蜜蜂を扱ふのに
面帕
(
ヴエール
)
が要るやうだつたら、女を
扱
(
あし
)
らふにはそれを二枚重ねなければならぬ。臆病者に限つて剣は長いのを持つてる世の中だから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
凡ての物が
面帕
(
ヴエール
)
を
透
(
すか
)
して、遠く小くなり、感覧があるのか、ないのか解らぬほど鈍くなり、恍惚として、夢ともなくうつゝともなく、寝てしまつたが、ちらりと光つた青色の水の姿で、目が冴えて
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
そして蜂に
螫
(
さ
)
されない用意だといつて、細君が着古した
面帕
(
ヴエール
)
をすぽりと頭から
被
(
かぶ
)
つてゐたが、蜂には螫されない代りに、とうと細君に螫されてしまつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
女房だから丸髷を、
近眼
(
ちかめ
)
だから眼鏡を、風が吹くから
面帕
(
ヴエール
)
を
被
(
かぶ
)
つてゐるのに
仔細
(
しさい
)
は無いが、何故また履を穿いてゐなければならないのか、その理由が解らない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
帕
部首:⼱
8画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当