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青洟
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あおばな
ふりがな文庫
“
青洟
(
あおばな
)” の例文
みんなもいっている。わしだけの言葉じゃない。御加増になっても、貴さまはまだおれの下役だぞ。……
洲股城
(
すのまたじょう
)
におった頃、貴さまは
青洟
(
あおばな
)
を
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
五尺八寸のノッポで、顔は
臼
(
うす
)
のようにでっかく、二十八歳で
青洟
(
あおばな
)
を二本垂らそうという抜群さ。
銭形平次捕物控:131 駕籠の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
……あたしが手を合せてたのんだとき、そいつをきいてくれてたらこんな羽目にはならなかったんだ。善因善果、悪因悪果、早く絞首台へ追いあげられて、
青洟
(
あおばな
)
をたらして往生しろ。
金狼
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
大方まだ済ないンだろう、なぞと思いながら、うッかり覗いていたが、ふッと気が附くと、
先刻
(
さっき
)
から
側
(
そば
)
で何処かの八ツばかりの男の児が、
青洟
(
あおばな
)
を
啜
(
すす
)
り啜り、不思議そうに私の
面
(
かお
)
を
瞻上
(
みあ
)
げている。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
青洟
(
あおばな
)
を垂らしかねない
芋
(
いも
)
の子、山の子揃いだったのが、それが、どうして? と疑われるほど、いつのまにか各〻、
一
(
ひと
)
かどの人品と武者振を備え
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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又八も
青洟
(
あおばな
)
を垂らし、武蔵もまだ八ツか九ツ頃の
悪戯
(
いたずら
)
ざかりの当時、村の桑畑や本位田家の台所などで、この
老婆
(
としより
)
に
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
洟
漢検1級
部首:⽔
9画
“青洟”で始まる語句
青洟垂