“霧笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりぶえ50.0%
むてき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日も今日、父なる燈台守は、やぐらのうえに立って望遠鏡を手にし、霧笛きりぶえならしながら海の上を見戍みまもっていた。
おさなき灯台守 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
ここに燈台のやぐらでは、父のため、多くの難船した人のため、摩耶まやはあらん限りの力で霧笛きりぶえを吹いた。
おさなき灯台守 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
同時に船橋ブリッジから電話が来て、すぐに半運転を全運転に切りかえる。霧笛むてきをやめる。探照燈を消す。機関室は生きあがったように陽気になった。一等運転手の声が電話口に響いた。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)