霧笛きりぶえ)” の例文
今日も今日、父なる燈台守は、やぐらのうえに立って望遠鏡を手にし、霧笛きりぶえならしながら海の上を見戍みまもっていた。
おさなき灯台守 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
ここに燈台のやぐらでは、父のため、多くの難船した人のため、摩耶まやはあらん限りの力で霧笛きりぶえを吹いた。
おさなき灯台守 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
ぐに救いのボートを出すから、須美は村の者に直ぐこのことを知らせるよう、それから摩耶はやぐらの上で霧笛きりぶえを吹いているんだぞ、しっかり吹かないと、お父さんまで難船してしまうぞ。いか
おさなき灯台守 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)