雪柳ゆきやなぎ)” の例文
落葉松らくようしょう海棠かいどうは十五六の少年と十四五の少女を見る様。紫の箱根つゝじ、雪柳ゆきやなぎ、紅白の椿、皆真盛り。一重山吹も咲き出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ひるの前後はまた無闇むやみあたたかで、急に梅が咲き、雪柳ゆきやなぎが青く芽をふいた。山茱萸さんしいは黄色の花ざかり。赤いつぼみ沈丁花ちんちょうげも一つ白い口をった。春蘭しゅんらん水仙すいせんの蕾が出て来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)