“雄猫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おすねこ50.0%
おねこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雄猫おすねこにたまはおかしいというものもあったが、それじゃ玉吉か玉助にすればいいという事になった。
ねずみと猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
トラ子といふのは今年の六月生れの、ほんとうは雄猫おすねこである。
仔猫の「トラ」 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
「ええあの表通りの教師のとこにいる薄ぎたない雄猫おねこでございますよ」「教師と云うのは、あの毎朝無作法な声を出す人かえ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
以上二頭の犬の外、トラと云う雄猫おねこが居る。犬好きの家は、猫まで犬化して、トラはたたみの上より土にるが好きで、儂等が出あるくとうさぎごとくピョン/\はねていて来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)