“隠場所”のいろいろな読み方と例文
旧字:隱場所
読み方割合
かくればしょ66.7%
かくしばしょ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磔柱はりつけばしらの罪人が引廻しのさまをさせて頂き、路傍みちばたながら隠場所かくればしょの、この山崩れの窪溜くぼたまりへ参りまして、お難有ありがた責折檻せめせっかん苛責かしゃくを頂いた儀でござります。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「誰も山賊の棲家すみかだとも、万引の隠場所かくればしょだとも言わないのに、貴下が聞違えたんではありませんか。ええ、お先達?」
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
慶蔵事十余年前麹町辺こうじまちへん通行の折拾ひ候処隠場所かくしばしょにこまり当山満行寺へ住込すみこみ候をさいわい、大木へ上り隠し置き候むね申立て候由。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)