隙潰ひまつぶ)” の例文
吾輩はズット以前、借金とりのがれの隙潰ひまつぶしに警視庁の図書室に潜り込んで、刑事関係の研究材誌を読んだ事がある。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
清さんは何ともお思ひなさるまじく飛んだ隙潰ひまつぶしをしたなどと申しをられ候ふ事と存じ候、この始末後にて考へ候ふに、私にばちでも当つたのかお前様のおもいが通つてゐたのか
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そんな隙潰ひまつぶしをしないでも、交際会の会費なら、その場で請取って直ぐに払いを済したら好さそうなものだが、一先ず手許へ引取って、あらためて夫子自身ふうしみずからを労するのは? 知らずや、この勘定の時は
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)