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閥族
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ばつぞく
ふりがな文庫
“
閥族
(
ばつぞく
)” の例文
もっとも藤原氏もその全盛期には、思いきった
閥族
(
ばつぞく
)
の独占をやったが、入道は同時に、兵馬の権をも把握していたから、その勢いは到底
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
怪
(
け
)
しからんな。名の為に
実
(
じつ
)
を顧みないに至つては
閥族
(
ばつぞく
)
の横暴も
極
(
きはま
)
れりだ。」と
憤慨
(
ふんがい
)
した。
饒舌
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
先輩は
怒鳴
(
どな
)
りだした。当時
閥族
(
ばつぞく
)
政府へ肉薄して、政府をして
窘窮
(
きんきゅう
)
の極に
陥
(
おとしい
)
れていた野党の中でも、その中堅とせられている某党の
智嚢
(
ちのう
)
の死亡は、野党にとっての一大打撃であった。
雨夜草紙
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
何をするにも——わが
娘
(
こ
)
の結婚を考えるにさえ——すぐ
閥族
(
ばつぞく
)
の勢力
扶植
(
ふしょく
)
へ持って行ったり、政策の具にしたがるのが、不快でならなかった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吾輩が
閥族
(
ばつぞく
)
政府に
覘
(
ねら
)
われ、胃腸病で入院中を、閥族に買収せられた青木のために、吾輩の死んだことは、君も知っているはずだ、当時野党の中堅となっていた吾輩を倒して、野党を粉砕したので
雨夜続志
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
勢い日増しに盛大な
袁術
(
えんじゅつ
)
は、かつて、この地方に
黄巾賊
(
こうきんぞく
)
の大乱が蜂起した折の軍司令官、
袁紹
(
えんしょう
)
の弟にあたり、名門袁一族中では、最も
豪放粗剛
(
ごうほうそごう
)
なので、
閥族
(
ばつぞく
)
のうちでも恐れられていた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まあ、
閥族
(
ばつぞく
)
同士の公然な大
贈賄
(
ぞうわい
)
というわけだな」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“閥族”の意味
《名詞》
閥族(ばつぞく)
身分の高い家柄の一族。
閥を形成する一族や集団。
(出典:Wiktionary)
閥
常用漢字
中学
部首:⾨
14画
族
常用漢字
小3
部首:⽅
11画
“閥”で始まる語句
閥
閥外