間隔あいだ)” の例文
通例なみの歩き方で、二歩というところが一歩というぐあいで、その間隔あいだが非常に遠いのじゃ、それで、なにか考えながら歩いておったとわしは推測したのだが……
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
昔はもっと広大ひろかったのであろうと思わせたのは、藤木氏一門のどれも美事な見上げるような墓石が、両側に五十余基も正然せいぜんと、間隔あいだをもって立ちならんでいたのでもわかる。
二人は互いに呼吸を計り、その間隔あいだを一間とへだて、睨み合って動かなかった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「どうかな間隔あいだは? まだ少し遠い」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)