“間部”の読み方と例文
読み方割合
まなべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日ひる近いころであった。広巳は山内容堂やまのうちようどうの墓地のある間部まなべ山の近くを歩いていた。広巳の気もちは混沌こんとんとしていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
当時の越前には福井の松平、鯖江さばえ間部まなべ、勝山に小笠原、敦賀つるがに酒井、大野に土井の五藩があった。
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「水戸様は館林をかついでいるし、間部まなべは紀州をかつぎ上げている。そこへまた、尾張から引ッ張り出そうとしている連中もあって、三ツどもえに、こんがらかッている」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)