閑窓かんそう)” の例文
暮山ぼざんの雲をながむれば、君が花釵かんざしかと心も憂く、閑窓かんそうの月にうそぶけば、玉顔ぎょくがんわれに笑み給うかと迷うも浅まし。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その人の書いたものがほかにまだある筈なんだ、たしか閑窓かんそう夜話とかいうんだがね」
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
二十二日、同じく閑窓かんそう読書の他なし。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)