“開荷”の読み方と例文
読み方割合
あけに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女役者の部屋だけに、万事万端なまめかしい。衣桁いこうには赤いきぬがかかっている。開荷あけににも赤い衣が詰まっている。円型大鏡の縁も台も、燃え立つばかりの朱塗りである。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人々はみんな出払っていて、四辺あたりはひっそりと静かであった。女太夫の楽屋のことで、開荷あけに衣桁いこう、刺繍した衣裳など、紅紫繚乱こうしりょうらん美しく、色々の物が取り散らされてあった。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)