“鍵(ラッチ)” の例文
列車は前後(あとさき)が三等室で、中央(まんなか)が一二等室、見ると後の三等室から、髪をマガレットに束(つか)ねた夕闇に雪を欺(あざむ)くような乙女の半身が現われた。今玉のような腕(かいな)をさし伸べて戸の鍵(ラッチ)をはずそうとしている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)