錆小刀さびこがたな)” の例文
穏和おだやかな声した親仁おやじは、笹葉にかくれて、がけへ半ばしゃがんだが、黒の石持こくもちの羽織に、びらしゃらばかまで、つり革の頑丈に太い、提革鞄さげかばんはすにかけて、柄のない錆小刀さびこがたなで、松の根を掻廻かきまわしていた。