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銘酒屋
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めいしゅや
ふりがな文庫
“
銘酒屋
(
めいしゅや
)” の例文
浅草
(
あさくさ
)
公園の
矢場
(
やば
)
銘酒屋
(
めいしゅや
)
のたぐひ近頃に至りて大方取払はれし
由
(
よし
)
聞きつたへて
誰
(
たれ
)
なりしか
好事
(
こうず
)
の人の仔細らしく言ひけるは
葡萄棚
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
浅草公園の
銘酒屋
(
めいしゅや
)
に遊んで、田舎出の
酌婦
(
しゃくふ
)
に
貯蓄債券
(
ちょちくさいけん
)
をやろうかなどゝ
戯談
(
じょうだん
)
を云った。彼は
製本屋
(
せいほんや
)
の職工から浅草、吉原の消息を聞いて居たのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
当時矢場の遊びやそのあとからできたいわゆる
銘酒屋
(
めいしゅや
)
をひやかすそのうまさにかけては、美妙斎などとてもおッつかない遊び人だったそうで、今の露伴からは想像もつかんことですな
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
どんよりと曇りて風なく、雨にもならぬ秋の
一日
(
いちにち
)
、浅草
伝法院
(
でんぽういん
)
の裏手なる
土塀
(
どべい
)
に添える
小路
(
こうじ
)
を通り過ぎんとして
忽
(
たちま
)
ちとある
銘酒屋
(
めいしゅや
)
の小娘に
袂
(
たもと
)
引かれつ。
葡萄棚
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
銘酒屋
(
めいしゅや
)
に年季奉公しないか」
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
“銘酒屋”の解説
銘酒屋(めいしゅや)は、銘酒を売るという看板をあげ、飲み屋を装いながら、ひそかに私娼を抱えて売春した店。現在のピンクサロンに相当する。明治時代から大正時代、東京市を中心にみられた。東京の下町では、「めいしや」と発音する。銘酒屋と同様の私娼の表看板としては、飲食店、小料理屋、遊技場、新聞縦覧所、碁会所などが用いられた。
(出典:Wikipedia)
銘
常用漢字
中学
部首:⾦
14画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“銘酒”で始まる語句
銘酒