鉢屋はちや)” の例文
あるいは茶筅ちゃせんとか、鉢屋はちやとか、宿しゅくとか、ささらとか、トウナイとか、説教者とか、いろいろの名称をもって呼ばれましたが、身分は賤しい者と思われても
近畿地方では、俗にいわゆる番太或いは熅房おんぼうをハチと呼ぶところがあった。山陰地方に鉢屋はちやと呼ばれたものもやはりハチで、土師はじの義であると解せられる。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
山陰道筋の鉢屋はちや、山陽道筋の茶筅ちゃせん、北陸道筋のトウナイなどと呼ばれた人々の如きは、もと葬儀にあずかり、屍体の穢れに触れるので、やはりその身が穢れていると思われてはいたが
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
ある者が次第に深みに沈みいて、鉦打かねうち茶筅ちゃせんの徒はもとより、しゅくとか、鉢屋はちやとか、唱門師しょうもんじとか、犬神人いぬじにんとか、エタとか、番非人とか、その他各種の特殊民の源をなしたものと解せられるのである。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
16 御坊おんぼ土師部はじべ鉢屋はちや茶筅ちゃせん
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)