うと)” の例文
供は一人いたが気のうとい間抜けらしく、風摩の死体を駕に乗せ、なにもいわずに三島のほうへ下って行ったということで、やれやれと胸を撫でおろしたが、いちどつかえたおびえは去らず
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)