金印きんいん)” の例文
定法どおりに、ひたい金印きんいん(刺青)を打たれたのはやむをえない。だが、追ッ払いの背打ちの棒もかろく、やがて護送使の手で、はるか北京ほっけいの空へ差し立てられていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十二の金印きんいんびて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
今日もお役署には、さい大臣のお目付とかが来て、十日以内に挙げなければ、お奉行もくび、うちの良人ひとも遠島だなんて、顔に金印きんいん(いれずみ)まで打たれて帰ってきたんだよ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……ただしだぞ、林冲を殺したという証拠には、彼の顔から金印きんいん(いれずみ)の皮膚をはがし、それを証拠に持ち帰れよ。よろしいか。さあ合点がついたら、元気をだして大いに飲め。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)